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即興型英語ディベート研修会の報告(9月24日)

 9月24日(木)、1年生の国際交流委員を対象に、即興型英語ディベート研修会を行いました。講師に、大阪府立大学大学院工学研究科助教の中川智皓さん、一般社団法人パーラメンタリーディベート人財育成協会(PDA)の大賀隆次さん、3名の大学生スタッフの皆さんをお招きし、ご指導をいただきました。

 現在、神奈川の県立高校では、英語ディベートが根付いている学校が少なく、全国的には、やや遅れを取っている状況です。そこで、今後の英語ディベートの活性化をねらい、本校、湘南、柏陽、厚木、平塚江南、小田原の計6高校が、英語ディベート交流会を行うことになりました。

 今回の研修は、6校交流会の準備として、パーラメンタリーディベート人材育成協会のインストラクターをお招きし、ご指導をいただくことになったものです。

 今回体験した即興型英語ディベートは、世界で活用されているディベート形式の一つであるパーラメンタリーディベートをもとにしたもので、一つの論題に対し、肯定と否定チームに分かれ、各々のチームが第三者を説得させる形式をとります。論題は、社会、政治、倫理、環境、国際問題など多岐にわたります。ディベートをする者は、肯定か否定チームのいずれに属するかを自ら選ぶことはできず、自身の意見とは異なる観点からの主張も考えなければならないことがあります。論題が発表されてから15分程度の短い準備時間の後、ディベートを開始します。この準備期間が極めて短いことが、即興型英語ディベートの最大の特徴です。

 挨拶、自己紹介の後、早速研修に入りました。まず、ディベートの形式や方法について説明がありました。中でもユニークだったのは、「質問あり!(Point Of Information)」の際には、「左手で頭を抑え、右手を挙げる」ポーズをします。これは、ディベートの形態がイギリス議会を模したこと、議員は古式ゆかしく「カツラ」を被っており、それがずり落ちないように手で押さえて挙手したことに由来するそうです。続いて、インストラクターによるモデルディベートを見学した後、いよいよグループ別に分かれてのディベートとなりました。この日の論題は、「ファーストフードを禁止すべきである(Fast food should be banned.)」でした。

ディベート写真
ご指導の中川さん

ディベート写真
みんなで「質問あり!」のポーズ!

ディベート写真
インストラクターによるモデルディベート

ディベート写真
準備はわずか15分…

 ディベートは、肯定1→否定1→肯定2→否定2→否定側結論→肯定側結論の順で発言します。今回は、2の話者を前半後半の2人に分けて、肯定否定とも4人ずつのグループで行いました。座席はジャッジ(審判)を中心にV字型に並べます。これだけでも普段の授業とは雰囲気が違った印象でした。会場には多くの職員も詰めかけ、討論の様子を熱心に見学していました。

 討論後は、ジャッジから勝敗の判定と講評をいただき、ベストディベーターを発表していただきました。

ディベート写真
さあ、討論を始めましょう!

ディベート写真
あー、頭の中真っ白…

ディベート写真
ここで「質問あり!」キター!

ディベート写真
ジャッジのメモを拝見…

 研修会後の生徒の感想には、「言いたいことをすぐに英語にできなかったのは、とても悔しかったが、ディベートを楽しむことができた。ディベートをやることで、英語の表現力、単語力、スピーキング力が伸びそうだと思った。」「最初はとても不安でしたが、辞書を使って何とか意見を述べることができました。頑張れば伝わるんだなと思い、英語に少し自信がつきました。とても楽しかったです!!」「英語力がまだまだだと感じた。前もって用意するのではなく、コミュニケーションとして自分の意見を分かりやすく伝えられるようになりたいと思う。」などといったものがありました。

 初めての即興型英語ディベートに、生徒たちは自分の意見を英語で表現することの難しさを実感したようでした。その一方で、知っている英語をフルに使い、一生懸命相手に伝え、積極的に意見を交わし合う姿もうかがえました。今後も、英語力や、論理的に考える力をより充実させる取り組みを続けていく予定です。

 今回ご来校いただいた、中川さん、大賀さん、大学生スタッフの皆さん、ご指導いただきありがとうございました。

 ・一般社団法人パーラメンタリーディベート人材育成協会のホームページはこちら
 ・高等学校における即興型英語ディベートプロジェクトのホームページはこちら


 

≪追記≫
 11月8日(日)に、6校ディベート交流会が県立湘南高等学校にて行われました。1年生の米田百合香さんがベストスピーカー賞5位に入賞しました。