部長日記 (2019~2020)

2月11日 グラウンド整備


練習終了後、なぜグラウンド整備をしなくてはいけないのか。
使うときに使う人が整備をすればいいのに、なぜ使ったあとに整備をしておかなければならないのか。

それは、野球というスポーツが、「次に使う人のため」という心を育ててくれているのだと思う。
練習終了後の整備は、自分のためというより、その後にその場所を使う人のため。
小さな単位で言えば、自分がティー打撃をした後の足場。そこをならしてから次のメニューへ行くのか、そのままにして行くのか。

大人になっても、教員でも、使って使いっぱなしの人はいる。
野球を通じて「次の人のため」という心を養った人は、将来ずっとその心を大事にしてほしい。

2月9日 本当の優しさ


紅白戦をやった。率直な感想は「指摘の声が少ない」ということ。
監督からは「とにかく勝ちにこだわれ」という指示があったにもかかわらず、防げたはずの味方のミスや弱気ゆえのミスなど、勝つために本気で取り組んでいたら怒らずにはいられないようなプレーに関しても、何も言わない。

神奈川高校野球界で長年活躍された相田正彦先生の言葉に、「おこるのは好きだから おこれないのは嫌われたくないから おこらないのはどうでもいいから」というものがある。

本当の優しさとはなんだろう。

厳しいことを言って嫌われるのが嫌だから言わないのか、そもそも野球に対してそこまで真剣に取り組んでいないからどうでもいいのか。
紅白戦で自分が気づいたことを、仲間に指摘しなかった。
同じミスで夏の大会に負けたとき、その仲間のせいで皆が引退することになったとき、気づいた時点で指摘をしておけばその仲間の後悔を、皆の涙を防げたのではないか。

良くないとわかっていながら何も言わないのは、やっぱり人間としてひどく冷たいと僕は思う。

2月3日 練習初日の挨拶


令和2年の練習初日にこんな話をしました。
野球は、自分がいくら頑張っても、結果を出しても、負けることがあるスポーツだ。
その意味で、自分一人では勝てない。

自分が打ち取っても、味方がエラーして、失点することもある。
自分が何本ヒットを打って塁に出ても、得点につながらないこともある。
自分がどれだけ調子が良くても、試合に使ってもらえないこともある。
自分がベストボールを投げたつもりでも、「ボール!」と判定されることもある。
自分では左右できないことが山ほどある中で、腐らず、ふてくされず、自分にできることをやり続けることができるか。

野球はメンタルスポーツだとよく言われます。
理不尽とも言えるそんな状況に、負けない強い心を持って戦えるか。

でも、逆に自分が上手くいかないとき、チームメートに助けられることもある。
自分にできないことを他の誰かが補ってくれる。
他の誰かができないことを自分が補う。
それが野球の魅力だ。

「チームとして勝つ」ことを目指すうちに、きっと人間が大きくなる。